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#044 「ロハスフェスタ」事務局長
李 英華さん

芝生で子どもが遊ぶ姿が
イメージにぴったり!


 「おしゃれでかわいくエコを実践しよう」。そんな理念のもと、大阪・万博公園で開かれているロハスフェスタ。2006年にスタートし、2010年4月で10回目を数えました。そして5月8、9日、ついに東京でも開催されます。場所は、我らが練馬区の光が丘公園! なぜ光が丘を選んだのか、事務局スタッフの李さんに伺いました。

 「大阪のタウン誌の発行会社が運営するイベントなのですが、『他でもやらないの?』という声を頂き、東京でも開催することになりました。進出にあたってこだわったのがロケーションです。万博公園と同じ雰囲気の場所を探して、編集長が都内の公園をたくさんまわったのですが、光が丘公園を見つけた瞬間、『ここや!』と…。子どもが芝生の上で遊ぶ姿が、イメージにぴったりだったんです。ファミリー層が周りにたくさん住んでいるというのもいいなあと思いました」

 場所選びには、芝生が広がっていて、緑に包まれた自然な雰囲気を重要視したと語る李さん。他にも、開催にあたり、大切にしていることがあるそうです。

 「出展者のクオリティは、かなり重視しています。お祭りの露店のようなブースはありません…たとえ大阪のたこ焼きでも(笑)。イメージは、ヨーロッパの蚤の市なんです。普段の生活にはない、洋風でオシャレな空間を目指しています。ステージでは、アイリッシュ・フィドルやクロマティック・アコーディオン、バンジョーといった、珍しい楽器が演奏されます。異国情緒あふれる会場になっていると思いますよ」

 手作りの家具、アンティークなどの雑貨のほか、天然酵母のパンや有機野菜の加工品など、「ロハス」の名にふさわしい100ブース程の出展が出る。そのうち3分の1は、これまでの出展者が、わざわざ関西からやって来るそうです。

 「事務局に電話がかかってきて、『李さんが行くなら、ウチらも行くわ!』と言ってきてくれた人もいました。それくらい、みなさん楽しみにしてくれてるのかな、と。不思議なんですけど、お店に並んで待たされているお客さんも、嫌な顔しないどころか、なぜか笑顔なんですよ。ほっこり、ゆったりした、なんとも言えない空気感なんです。可能なら私も客として来たいくらい、楽しいイベントだと思います!」



楽しんでいたら、いつの間にか
エコのことを学んでいる


 ロハスやエコというと、なんとなく「ちゃんとしなきゃ」とかしこまりがち…。しかし、何よりもまず「楽しい」のがロハスフェスタだと、李さんは言います。しかも、楽しみながら、自然とエコを学べる仕掛けが満載なんです。

 「マイ箸・マイボトルといった“お支度”を推奨したり、給茶コーナーを設けたり、天ぷら油の回収を行ったりしています。でも、『これをやっています! やってください!』と喧伝するのではなく、あくまでナチュラルに。たとえば、第8回から全ブースでリユース食器を使用しているのですが、ゴミ箱の隣に返却コーナーをもうけ、自然とそちらに足が向くようにしています。スタッフは案内するだけで、行動するのはあくまで参加者。そうすることで、『捨てないってこういうことなのか』と学んでもらえたらと。アンケートを読んでも、参加者や出展者の意識が変わってきたのを感じています」

 受け身ではなく、参加者が能動的に楽しむイベント。200円の会費(入場する時)をとるのもその一環です。
  「入場料は、運営面で協力して頂くためですが、イベントの意味を理解したうえで参加してほしいからでもあります。その意味とは、普段意識していないことを、少しでも肌で感じてもらうこと。『この自然を未来にも残せるか?』という問題を、楽しく過ごすなかでちょっとでも考えてもらえたら、成功だと思っています。光が丘公園の名物行事になれるようがんばりますので、ピクニック気分で、家族、友人、恋人と一緒に来てください!」

 楽しみながら、自然とエコの大切さを実感できる…そんなイベントだからこそ、みんながほっこり優しい笑顔になれるのかもしれません。みなさんも「ロハスフェスタin東京」で、笑顔になりませんか?

(2010年4月26日更新)


パンフなどに載せるイラストは
社内のスタッフが手がけている。
HPもかわいい印象。


ロハスフェスタin万博公園」
(大阪)。
家族連れが多く、和やかなムード。
(提供写真)


大阪弁のイントネーションで
元気いっぱいに喋る李さん。
そのパワーで、聞いている
こちらも思わず笑顔になった。


「ロハスフェスタin東京」の
出展者を集めた説明会。
商業ベースではなく、作品を
大切にしたいという思いのある
出展者だけを厳選している。


エコバッグはもちろん、
水筒、マイ箸、マイ食器などを
持参していただくよう
「お支度しましょ♪」と
呼びかけている


「最初に光が丘公園に来たのが
冬だったので、
公園中が緑でいっぱいに
なるのを楽しみにしてました!」


李さんの名刺についているイラスト。
『シティライフ』では
音楽コーナーを担当。
趣味を仕事に、
仕事を趣味に活かしている


「光が丘公園の
バードサンクチュアリが
気になっています。
フェスタを抜け出して、
来ちゃおうかな(笑)」

プロフィール

李 英華さん

李 英華さん

リ・ヨンファさん。生粋の大阪生まれ、大阪育ち。様々な職業を経験したのち、株式会社シティライフNEWに入社。大阪・北摂のタウン誌『シティライフ』の編集をしつつ、ロハスフェスタの事務局長も兼任。「趣味はウクレレと、お酒です!」と明るく語るとおり、年2回の「おやじバンド」のライブに自ら出演、演奏もしている。そうやって培った人脈は、フェスタに呼ぶミュージシャン探しにも、大いに役立っている。

ロハスフェスタHP
http://www.lohasfesta.jp/

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