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志村電機珈琲焙煎所

公開:2026.05.21
著者:赤井恒平

志村電機珈琲焙煎所

夫婦それぞれの仕事が一つになったカフェ

電気屋さん?コーヒー屋さん?一度聞いたら忘れられないほどインパクトのある店名の「志村電機珈琲焙煎所」。コーヒーも飲めるし、延長コードも買えるというちょっと変わったお店です。

カフェを切り盛りしているのは志村麗美さん。この道30年の焙煎士です。以前は旦那さんの電気屋さんと、麗美さんのカフェは壁を隔てて別々のお店でした。ところが2017年に店舗をリニューアルする際、「夫婦の間に壁があるのは良くないね。一緒にやろう」と、夫婦の生業が重なり合う現在のスタイルになったのです。だから、ゆっくりコーヒーを飲んでいるお客さんの隣で、電気の困りごとを相談している、という風景が見られるのです。

そして、このお店のもう一つの特徴は店内で販売しているものの量。珈琲豆以外にも国内外のお菓子やパン、ラーメンまで所狭しと商品が並んでいるのです。「最初はコーヒーと相性のいい海外のお菓子を取扱っていたんですけど、お客さんの要望を聞いているうちにどんどん増えていっちゃって」と笑いながら話してくれた麗美さん。その優しさに惹かれて、志村電機珈琲焙煎所には毎日様々な年代の人たちが集まってくるのかもしれません。

飲み頃は焙煎してから100時間後

飲み頃は焙煎してから100時間後

志村電機珈琲焙煎所に並んでいる珈琲豆は生豆(きまめ)と呼ばれる焙煎前の状態で並んでいます。注文を受けてから焙煎を始め、まだほんのり温かい出来たての豆をお渡しするのです。

「他の食材と一緒で珈琲豆も鮮度が大事なんです。でも焙煎したてより100時間ほど落ち着かせたものの方が美味しいですよ。その味の変化を楽しめるのもうちならではです」と、麗美さん。鮮度へのこだわりは仕入れにも及んでいて、農園の収穫時期に合わせてニュークロップ(収穫されたばかりの新鮮な豆)をチョイスしているのだそう。おすすめは豆の個性が出やすい浅煎り。古い豆から出てくる酸味とは全く違う「おいしい酸味」は、浅煎りが苦手という人が「今まで飲んでたものと全然違う!」と驚く味わいです。焙煎は5段階から選べるので、もちろん深煎りも対応可能。100g単位で注文できるので色々試せるのが嬉しいポイントです。自分の好みを伝えて、おすすめを聞きながら選ぶのも楽しいですね。

また、店内で提供しているコーヒーにもこだわりが。ブラックコーヒーはなんと15種類の中から選ぶことができます。「多すぎますよねぇ」と笑いながら案内してくれる麗美さん。コーヒー好きにはたまらない、天国のような場所ですね。