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漬物の魅力に、どっぷり漬かれ!「第30回 ねりま漬物物産展」  画像

ねりま観光センター さん イベント

漬物の魅力に、どっぷり漬かれ!「第30回 ねりま漬物物産展」 


2018年2月9日(金)〜11日(日)は、ココネリが漬物の香りに包まれる3日間。年に一度の特別イベント「ねりま漬物物産展」が開催されます! 練馬区内の漬物屋さんが集結し、さまざまな漬物が一堂に会すのはこの機会だけ。しかも、今年でナント30回目!…ということで、このイベントの魅力や、現代の漬物事情、そして「ねりま漬物物産展」の30年を振り返った歴史や背景まで…練馬漬物事業組合・組合長の小澤優貴さんと、副組合長の岡田隆さんに、お話を伺いました。

練馬の漬物50種類が買えるのはココしかない!

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当日は、練馬の漬物屋さんの自慢の品々が並びます。とにかく人気なのは、“幻の大根”とも言われる貴重な練馬大根を丸ごと1本使った、「ねりま本干沢庵(ほんぼしたくあん)」。今回、3日間で予定されている販売数は2,500〜2,600本とのことですが、必ずゲットしたい方は、初日あるいは午前中のうちがおすすめだそうです。
「初日の1時間で完売してしまった年もあるので、今は1日の販売量を調整して、3日間で行き渡るようにしています。おひとりで何本も買われる方や、会場からそのまま宅急便で配送の手配をされる方もいますよ」

その他にも、べったら漬け、奈良漬、キャベツや青首大根などの浅漬け、はりはり漬け、多種類のたくあんなど…漬物オンパレード! 普段は卸し中心で、直接購入することのできない漬物事業者の製品も並ぶので、かなり貴重な場と言えます。それぞれ食べ比べてみて、ぜひお気に入りの味を探してみてくださいね♪ 

また、漬物スタンプラリーや、「ぬか漬け教室」などのイベントも、お楽しみのひとつ♡ 昨年、予約の電話が殺到したという「ぬか漬け教室」は、大手漬物メーカー研究室の博士を講師に迎え、科学的なデータのもとにぬか漬けの説明をしてくれるというもの。今年は、2018年2月10日(土)14時〜15時30分の開催で、参加申し込みは2月1日(木)9時からです。(申し込み先:株式会社雅香岡田 電話:03-3995-6601)

野菜が苦手な子どもでも食べられる?! 漬物をもっと食卓に!

野菜が苦手な子どもでも食べられる?!  漬物をもっと食卓に! 画像

「1本まるまる買っても食べ切れない」「気合いを入れて買いすぎて、漬物が残っちゃった」…そんな時のために、小澤さんがプロならではの食べ方を教えてくれました。
「細かく刻んでチャーハンの具などにすれば、最後までおいしく食べられますよ」

早速、粗く刻んだたくあんとシラス、おかかと細ネギで、和風チャーハンに挑戦。たくあんの塩分があるので、最後の仕上げにしょう油を少し鍋肌から足す程度で、味もバッチリ決まりました! ついでに、簡単にできるおつまみも2種類ご紹介しましょう。1つ目は、刻んだたくあんとクリームチーズを混ぜるだけ。2つ目は、水を切った豆腐とアボカド同量をわさびじょう油で和えて、薄切りにしたたくあんを飾るだけ。クラッカーに乗せたら、ちょっとオシャレなおつまみに大変身♪ いろいろな漬物でぜひ試してみてくださいね。

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漬物というと塩分が高いイメージですが、
「今の漬物は浅漬けが主流なので、塩分量も2%程度。梅干しでも10%以下が多いので、思っているほど塩分は高くないんですよ」と、岡田さんの心強い一言!

とは言いつつ、ライフスタイルの変化に伴い消費量が減少傾向の漬物の未来は、どうなるのでしょう。これからは子どもたちへのアプローチも重要事項となってきそうですね。

野菜嫌いという子どもが、漬物を試食して「何これ!おいしい!」と感激する場面がよくあるそうです。
「子どもたちが苦手なのは、野菜のアクなんです。でも実は、漬物は塩によって野菜のアクが排出され、しょう油やピリ辛などの味付けがされている分、生の野菜より食べやすいんですよ」

30年前、始まりは池袋の西武百貨店から

30年前、始まりは池袋の西武百貨店から 画像

記念すべき第1回目の「ねりま漬物物産展」を振り返ってみると…時は、華やかなるバブル絶頂期の平成元年。会場は、池袋の西武百貨店催事場でした。
「ネームバリューのある百貨店での開催は、それだけでステータスとなる時代でした」と、小澤さん。
「平成元年は、練馬区が練馬大根育成事業をスタートした年。練馬大根をただ作るだけじゃなく、加工して製品化しようということになり、我々の組織に声がかかりました。物産展は、それを売るための場として始まったというわけです」

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写真:小澤さん(左)と岡田さん(右)

各組合員自慢の漬物や、練馬大根本干沢庵などのラインナップが好評で、業績は10年続けて右肩上がりだったとか。第1回目から参加してきた小澤さんは、当時を知る貴重なメンバー。
「あの頃はとにかくみんなが『よし、やろう!!』と勢いに乗って盛り上がり、まさにお祭り状態でしたね」と、5回目から参加している岡田さんも当時を懐かしみます。

地元ココネリで、漬物を買いに来るお客さんが増えた!

地元ココネリで、漬物を買いに来るお客さんが増えた! 画像

2015年、練馬駅中央北口にココネリオープン! これを機に、開催場所をココネリに移しました。やはり、練馬の漬物は地元で、ということでしょうか?
「もちろんそれもありますが、昔に比べて百貨店の営業時間が長くなったので、搬入や準備、撤収などの苦労が大きくなったという理由もあるんです。組合員も本業と並行しながらの出店なので、悩んだ末に決断をしました」

ところが、その決断が吉と出たのです。西武百貨店で7〜9日間開催していた時の売り上げを、ココネリでは3日間の開催期間でクリア!
「“デパートの買い物ついで”だった客層が、“漬物を買いに来る”地元の客層へ変わったのです。しかも、半数くらいのお客さんが、練馬大根のたくあんを目指して来てくださるという、うれしい結果でした」と、小澤さん。

「百貨店では販売のみでしたが、ココネリではイベント企画ができるようになったのも大きいですね。各組合員が、漬物だけでなく、社名を地元の人にアピールできる場としても効果がありました」と、岡田さんもココネリ開催の効果を語ってくれました。

地域のつながりが、練馬の漬物と日本人のDNAを活性化する?!

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もう一つの大きな変化は、練馬大根の生産者/JA東京あおば/漬物事業者の三者の代表と、練馬区の関係部署による協議会の場ができ、それぞれの役割分担が明確になったこと。地域のネットワークができたことで関係性が深まり、対面での意見交換も活発に行われるようになりました。

「そのおかげで、私たちが練馬野菜で作ったピクルスを区内のマルシェで売ってもらう、といったタイアップ企画も実現したんですよ。また、漬物物産展で販売する練馬大根のたくあんは、以前は簡易包装で、破けたり臭いが漏れたりといった声がありました。JAに包装の改善を提案したところ、2017年の漬物物産展から、真空包装で加熱殺菌したものも販売するようになり、大好評! 売り上げもアップしたんです。今年は、真空包装の割合をさらに増やす予定です」と、小澤さん。地域がつながることで、練馬の漬物の可能性にも広がりを感じますね!

取材の中で、小澤さんの「私たち日本人のDNAには、漬物を食べ続けてきた歴史が刻まれているんです」という言葉が心に残りました。長い間、ずっと日本人の食生活の脇役を務めてきた漬物。「ねりま漬物物産展」で、この大いなる脇役、“漬物のDNA”を活性化させてみませんか?