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栗のつや落ちしばかりの光なる　室生犀星
よい写真でなくて犀星に申し訳ない。この実のなる栗の木はとてものっぽな栗の木で、すらりとして高さは16～17mはあるだろうか。実もそこそこなって、イガが根元に沢山落ちている。ところがどれも熟していなくて、イガがはじけて光った実が見えるものはない。無理やり叩き落されて、大き目なものはイガを裂いて実をとられているのだろう。小さなものは叩き落された上にそのまま捨てられている。捨てられた実を拾い集めて、人目につかない場所に埋めてあげれば、三年後に心のきれいな動物が食べてくれる