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光が丘の「2024ローズガーデンフェスティバル」はバラだけじゃない⁉︎グルメやマルシェ、コンサートも楽しめるイベントなんです! 画像

ライター:協同クリエイティブ さん イベント

光が丘の「2024ローズガーデンフェスティバル」はバラだけじゃない⁉︎グルメやマルシェ、コンサートも楽しめるイベントなんです!


練馬区の観光名所のひとつ、光が丘の四季の香ローズガーデンで春のバラの見頃に合わせて行われる恒例イベント「2024 ROSE GARDEN FESTIVAL(ローズガーデンフェスティバル)」が、今年も4月27日(土)〜5月26日(日)の期間、開催されています。
イベントの見どころやローズガーデンの魅力などを、四季の香ローズガーデンの施設長の加々美憲(かがみ けん)さんと、副施設長の前田みきさんにお聞きしてきました。パンフレットには載っていないイベントの詳細や、スタッフのリアルな声、意外な裏話(⁉️)など盛りだくさん! しっかり情報をチェックして、ローズガーデンフェスティバルをめいっぱい楽しんじゃいましょう〜♪

過去最多! 337品種580本のバラが咲き乱れるパラダイス

2016年に開園した四季の香ローズガーデンは、2021年に拡張リニューアルし、香りのローズガーデン・色彩のローズガーデン・香りのハーブガーデンの3つの庭と講習棟がオープンしました。季節ごとにさまざまなイベントが行われていますが、バラの主な開花シーズンである春と秋は大々的にフェスティバルが開催され、多くの来園者で賑わいます。

まずは、ローズガーデンのバラの楽しみ方を教えていただきました。


加々美 過去最大となる337品種580本のバラが咲く季節となりますので、色とりどりのバラを見るだけでなく、香りも楽しんでみてください。特に春のバラは花が大きく、華やかなんですよ。香りのローズガーデンでは、6種類の香りごとにゾーン分けをし、バラに顔を近付けられる距離で植栽の設計をしているので、存分に香りを楽しめると思います。

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自然に近い雰囲気を出すため、バラの根元にもさまざまな花や草が植えられていますが、バラの手入れがしづらくなり、手間のかかる演出なのだそう

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色はもちろん、背の高さや色、香りなど、全体のバランスを考えながら植える品種を決めているそう


バラがいちばん香るのは朝方とのこと。イベント中は多くの来園者で賑わうことが予想されますので、静かに香りを楽しみたいという方は、5月18日(土)の「春の早朝開園(※)」に参加してみては? 通常は9時開園のところ、この日は8時(7時50分受付開始)から開放され、より人が少ない園内でバラを楽しんだり写真を撮ったりすることができます。ただし、くれぐれも花壇に足を踏み入れないように!
※参加費500円。先着15名。香りのローズガーデンにて(雨天中止)


加々美 バラの香りの違いをじっくり堪能したいという方には、5月9日(木)〜26日(日)の期間中、講習棟で体験できる初企画「バラの香り比べ」がおすすめです。屋内で落ち着いて香りを比べられるので、外よりも違いがよくわかると思いますよ。

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左:施設長の加々美さん。「華やかな八重咲きより、和系の野バラが好きです」
右:副施設長の前田さん。「素朴なフロリバンダ(中輪房咲き)系のバラが好み。ティー系の香りが特に好きです」

バラもイベントも盛りだくさん! 四季の香ローズガーデンの魅力を探る

実は、これだけバラの品種が充実していて入園無料のローズガーデンは、都内でも珍しいのだとか。しかも、施設名の“ローズガーデン”にとどまることなく、目指しているのは「いつ来ても花が咲いている場所」。バラのシーズン以外でも、チューリップやユリをはじめとするさまざまな花を楽しむことができるんです。


また、シンボルローズ「四季の香」は、ここでしか見られない貴重な品種。2021年のリニューアルオープンに合わせ、育種家の忽滑谷史記(ぬかりや ふみのり)さんが開発した新品種なんです。


前田 リニューアル当初は「四季の香」についての問い合わせが殺到し、イベント限定で苗を販売したら大人気でした。現在は苗の販売は行っておりませんが、ぜひ花を見に来てください。

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光が丘の“光”を表現した、ピンクと黄色のマーブル柄が特徴的な「四季の香」。色彩のローズガーデンで見ることができます


ローズガーデンの魅力は花だけではありません。


加々美 イベント数の多さは、区内の施設ではダントツなんですよ(※施設独自調べ)。バラのシーズンの春と秋はもちろん、イースターやハロウィン、クリスマスなどの季節のイベントのほか、年間を通してさまざまな講座や催しを開催しています。


それではさっそく、2024年のローズガーデンフェスティバルの見どころを教えていただきましょう。

地域密着のガーデンマルシェやコンサートにスタッフもワクワク♪

まずは、毎回人気というマルシェについて最新情報を教えてください。


前田 期間中の土・日・祝日は、日替わりでさまざまなマルシェが講習棟前に出店します(雨天中止)。その中でも、5月18日(土)・19日(日)は練馬の人気園芸店「渋谷園芸」が初出店するので、私たちも楽しみにしているんですよ。バラ苗や花苗などの販売がメインの予定です。私も買っちゃうかもしれません(笑)。


加々美 私はマンション住まいなので、買い過ぎない努力をしなくては…(笑)。

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過去のガーデンマルシェの様子。さまざまなブースやキッチンカーが並んでいます


そのほか、土支田の五十嵐農園の新鮮野菜、手作り雑貨、ハンドマッサージのお店など、さまざまなブースが並ぶ予定です。


ローズガーデンの中で美しい演奏や歌声を楽しめるコンサートも毎回人気とのこと。今回はどんな演奏が聴けるのでしょうか?


前田 今までは地元の大学の管弦楽などを中心としたクラシックコンサートでしたが、今回はちょっと趣向を変え、ギターと歌のアコースティックコンサートを5月19日(日)に行います。出演するのは光が丘在住のアーティスト、小松和貴さん。面白いトークも評判です。バラに囲まれた屋外での催しは、お客様だけでなく、毎回アーティストの方にも喜ばれるんですよ。

“花より団子”派も楽しめる、とっておきのグルメ

「バラにそこまで興味はないけど、楽しめるのかな? せっかく行くのに鑑賞だけでは物足りないかも…?」と迷っている方、ご安心ください! ローズガーデンフェスティバルならではのグルメ情報をお教えしましょう。


期間中、講習棟の2階で毎日販売している「ローズソフト(400円)」は、ほんのりバラの香りがするピンク色のソフトクリーム。1日最高600個売れたこともあるという大人気の1品です。


前田 以前イベント中に、お母さんと一緒に毎日ローズソフトを食べに来ていたお子さんがいたんです。通ってくれて嬉しかったのですが、そんなに食べておなかは大丈夫かな?と、少し心配にもなりました(笑)。

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左:ローズソフトを使ったガーデンパフェ(550円)  右:ホテルカデンツァ東京のねりコレ商品「カデンツァ 回鍋肉(ホイコーロー)まん」(300円)


さらに今回は、ローズティーやホテルカデンツァ東京の「回鍋肉(ホイコーロー)まん」が、カフェメニューに初登場! 土日祝日はキッチンカーも来るので、スタッフの皆さんも楽しみにしているそうです。


前田 講習棟の1階やローズガーデン内にはテーブルやベンチがあり、どこも飲食可能なので、ガーデン散策の合間にのんびり過ごしてくださいね。

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講習棟1階のフリースペース


前田 そのほか、石神井にある「信州上田物産館」が、今回マルシェに初出店します。信州そばや長野の名産品などが光が丘で買えるチャンスです。また、旭町のクレープ店「Eimy’s」や、「豚組ラボ」によるねりま焼売など、地域のグルメが集結しますのでお楽しみに! 出店内容一覧は、ホームページからご確認いただけます。

バラエティ豊かな講座も見逃せない⁉️

「バラのことをもっと知りたい」「花や植物と触れ合う体験をしたい」という方は、四季の香ローズガーデンが主催する講座をチェックしてみましょう。フラワーアレンジメントや子どものガーデナー(庭師)体験、バラの年間講座などさまざまな内容があり、ラインナップを見ているだけでもワクワクしちゃいます♪


講座の内容は、スタッフが会議で話し合って決めているそう。


加々美 人気の定番講座のほか、参加者のアンケートの内容を反映させたり、新しい試みに挑戦したりしています。無料の講座にはどうしても希望者が殺到しますが、有料の講座で高額のものは応募者数がそれほど多くありません。バラの専門家による本格的な「年間バラ講座」(500円)は大変人気があり、「バラのフラワーアレンジメント講座」(5,000円)などは、有料の講座でも一般の相場と比べるとかなりお得な料金設定なんです。それがわかっている方は、何度もリピートして参加してくれています。

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バラのアレンジメント講座の様子


区外からの受講者もいるほど人気の講座もあるようです。


前田 以前、寄せ植えの参加予定者から、出来上がりのサイズがどのくらいになるか問い合わせがありました。遠方から電車で来るため、持ち帰りのことを心配されていたようです。それ以降、大きさや重さなどのサイズも考慮するようになりました。


今回のローズガーデンフェスティバルの講座については、すでに申し込みが終了しているものもありますが、まだ募集している講座もあるので、ホームページをチェックしてみてください。


そのほか、年間を通して開催される講座の情報は、ねりま区報や講習棟の掲示板に掲載されます。

凄腕ガーデナーたちのマルチタスクぶりがすごい!

これだけの幅広いコンテンツのイベントを企画・運営しているのは、加々美さんと前田さんのほか、9名の常勤スタッフたち。普段は施設全体の管理や手入れをするガーデナーや事務スタッフとして働いていますが、イベントの準備や装飾はもちろん、抽選や当日の受付、講師を担当することもあると聞いてびっくり!


加々美 ディスプレイ用のイースターの大きな卵をペイントしたり、ハロウィンやクリスマスなどの飾り付けを毎回工夫したりと、ガーデン内の季節の飾りの多くは手作りなんですよ。そのために勉強や情報収集をして、本当にみんな熱心にやってくれています。

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毎回趣向を変え、来園者を楽しませてくれる飾りつけ。全て手作業ながら、かなりのハイクオリティです!


普段、ガーデナーはどんな仕事をしているのでしょうか。


加々美 除草・水やり・清掃がメインで、特に清掃は重要です。清掃がきちんとできているかどうかで、ガーデン自体の見え方やクオリティが全く違ってきますから。手を抜くと、あっという間にダメになってしまうんです。ここはすぐ近くにメタセコイヤの並木があるのですが、葉が細かくて掃除しにくいので、落葉の季節や強風の翌日は朝から気合を入れています(笑)。それでも、来園者から「いつもきれいにしてくれてありがとう」と感謝の言葉をいただくと嬉しいですよね。ガーデナー冥利に尽きます。

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ローズガーデンで作業をするガーデナーの皆さん


ローズガーデンのガーデナーならではの苦労もあるようです。


加々美 バラのシーズンになると、「今どのくらい咲いているか」「いつ頃満開になるか」といった問い合わせが非常に多いのですが、予測していた開花時期が雨量や気温によってずれることもあるので、正確に見極めるのはとても難しいのです。「行ったのにまだ咲いていなかった」といったお声もいただくのですが…自然のことなので、そこはご理解いただけるとありがたいです。

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団地に囲まれた立地なので、病害虫に強い品種を選んで低農薬を使っています

人気上昇中のローズガーデンの成長に期待!

加々美 約束しているわけでもないのに、季節になるとちゃんと花を咲かせるというのは、すごいことですよね。リニューアルオープンから3年経ちましたが、ローズガーデンはまだまだ成長していきます。これからもその成長を見守っていただけたら嬉しいです。

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バラの中にはうまく育たない品種もあるため、少しずつ入れ替わっているそう


年々、夏の暑さが厳しくなってきたことで、バラの手入れの方法を変えたり、耐暑性のある品種に植え替えたり、といった対応も検討しているそう。


前田 夏は来園者も少なくなる季節なので、今年の夏は夜のサマーイベントを企画しているところです。


新たなイベントの企画にも次々とチャレンジしていくスタッフの皆さんの熱意には頭が下がります。


開園当初は5年間で12万人の来園者数を目標に掲げていたそうですが、3年目の今、すでに14万人に達しているとのことで、人気の高まりがうかがえます。


まだ足を運んだことのない方もリピーターの方も、ぜひローズガーデンフェスティバルへ行って、美しく咲き誇る春のバラたちをご堪能ください!

★ローズガーデンフェスティバル
4月27日(土)~5月26日(日)9時~18時(入園料無料・期間中は無休)


※バラの見頃は例年5月中旬〜下旬です。気候による前後する場合があります。

練馬区立四季の香ローズガーデン

所在地:練馬区光が丘5-2-6(都営大江戸線光が丘駅から5分)
入園料:無料
開園時間:午前9時〜午後5時(※フェスティバル期間は午後6時まで)
休園日:毎週火曜日(火曜日が祝休日にあたる場合は、その直後の祝休日でない日)と年末年始(12月29日〜1月3日)
※ フェスティバル期間中は火曜日も開園しています。ただし、講習室利用及び〈花とみどりの相談コーナー〉は、通常通り火曜日はお休みとなります。
お問い合わせ:03-6904-2061(事務室)/03-3976-8787(園芸相談)
HP:https://www.shikinokaori-rose-garden.com/