特集記事 Reviews
2023年は練馬区”爆上げ”の年。
朝ドラ『らんまん』とハリポタの”魔法”で練馬区を大いに盛り上げましょう!
NHK連続テレビ小説『らんまん』の主人公のモデル牧野富太郎博士(1862−1957)は、亡くなるまでの30余年を大泉学園の自宅で過ごしました。
その自宅とお庭が、牧野記念庭園として整備され、昭和33年から一般公開されており、『らんまん』の放送開始後から多くのお客様が庭園を訪れています。
庭園を散策し、牧野富太郎博士の業績を偲んだあとは、大泉学園駅南口で《ちょい飲み》ランチはどうですか?
牧野博士の著作に昭和21年8月17日から毎日1題ずつ100題を書き留めた随筆集『植物一日一題』(ちくま学芸文庫)があります。
『植物一日一題』に登場する野菜とともに、さかばクンお薦めの4店を紹介します!
pizzeria222〜「オリーブとホルトガル」
牧野記念庭園の最寄り駅は西武池袋線大泉学園駅です。
南口を出て「ロードふじみ商店街」を抜けていくと徒歩7分ほどで庭園に着きます。
最初にご紹介するお店は、その「ロードふじみ商店街」にある『pizzeria222』です。(なんと読むのか?答えはこのあと明かします)
2019年4月にオープン。
カウンター10席のピザ専門店です。
店主の久保田さんは、イタリアのトスカーナ州で1年ほど働いていました。
そのときお世話になった方々への感謝の気持ちを込めて、トスカーナ州のフィレンツェとシエナを結ぶ国道222号線(通称キャンティ街道)から、お店の名前をつけました。
ちなみに『pizzeria222』は、ピッツェリア ドゥエチェント ヴェンティ ドゥエと読みます。
うっ。
さかばクン、覚えられないです(^_^;
ランチメニューは、1種のみ!
サラダと前菜3種・ピッツァにドリンクがついて1700円(税込)です。
ピッツァは、定番のマルゲリータやロマーナを基本とし、料金を追加すると、半熟卵が乗ったビスマルクや4種のチーズを用いたクアトロフォルマッジなども選べます。
ドリンクも同じで、コーヒーやオレンジジュースを基本に、イタリア産カモミールティーやビール、スパークリングワインは追加料金で変更できます。
もちろん。
さかばクンは、生ビールをお願いします。
『pizzeria222』の生ビールは、麦芽100%のキリンハートランドです。
意外と知られていませんが、1986年発売のハートランドは、キリンビールのなかではキリンラガーに次ぐロングセラー商品なんですよ。
サラダと前菜3種
この日の前菜は
・鶏白レバーパテ
・豚肩ロースハム
・ミネストローネ です。
サラダもミネストローネも、色とりどりの野菜がふんだんに使われていて、いったい何種類の野菜が入ってるんだ?と数えたくなるほどです。
それもそのはず。
久保田さんは、ここ大泉学園に店を出すことを決めた理由は「大泉の野菜です」とキッパリおっしゃっていました。
練馬区は23区内でも農地が多く、大泉学園にもいくつもの農園があります。
季節ごとに旬の野菜が豊富に採れるので、できるだけ大泉学園で生産された新鮮な野菜を食材として使っているそうです。
ですから【とうきょう特産食材使用店】として東京都から認定もされているんですよ。
さぁ、お楽しみのピッツァ。
お店の奥には特注の薪窯があります。
国内でナポリピッツァ用窯の第一人者である山宮かまど製作所にお願いして、お店で組み上げたそうです。
「天井が低いので、早く高温状態に持っていくことができて、蓄熱にも優れているので、短時間で焼き上げることができるんです」
実際、窯に入れてからおよそ90秒でアツアツできたてのピッツァが窯から取り出されます。
ピッツァの王道マルゲリータ。
今日は、通常のマルゲリータではなく、国内最高品質を誇る北海道酪恵舎のフレッシュモッツァレラチーズを使用したプレミアムなマルゲリータです。
久保田さんにこのフレッシュモッツァレラの特徴を伺いました。
「適度なミルク感と水分含有量のバランスが素晴らしく、ピッツァで使うときの加熱時の溶けの良さも気に入っています」
たしかに、生乳のミルク感を感じる優しいモッツァレラチーズが溶け出して特製のトマトソースと絡むと、美味さ倍増です。
ちなみに、このマルゲリータって人名だって知っていましたか?
19世紀後半、イタリア王ウンベルトⅠ世の王妃・マルゲリータがナポリを訪れた際、ひとりのピザ職人がイタリア国旗の色である赤(トマトソース)・白(モッツァレラチーズ)・緑(バジル)をイメージしたピッツァを考案。
マルゲリータ王妃がこのピッツァをとても気に入ったことから、その名前をつけたと伝わっています。
ピッツァ2枚目は、シチリアーナをお願いしました。
ならば、お酒もスパークリングワインを追加しましょう。
シチリアーナは、チーズを使わないピッツァです。
トマトソースの上に、オリーブ、にんにく、バジル、オレガノ、アンチョビ、ケッパーが乗っており、素材の味をダイレクトにシンプルに楽しむことができます。
さぁ、お待たせしました。
ここで牧野富太郎博士に登場していただきましょう。
冒頭に紹介した『植物一日一題』には、普段私たちがよく口にしている野菜がいくつも登場します。
「オリーブとホルトガル」と言う題には、なんとオリーブが登場するのです。
昔蘭学時代にはオリーブ(Olive)すなわちオレイフ・ボーム(Olive-baum)のことをホルトガルといった。寛政十一年(1799)出版の大槻玄沢(磐水)の著『蘭説弁惑(らんせつべんわく)』に図入りで出ている。そしてその油すなわちオリーブ油をホルトガルの油と呼んだ。それはホルトガル船が持ち渡したからで、またその樹も同じくホルトガルと称えた次第だ。〜『植物一日一題』より
地中海周辺を原産とするオリーブ。
今でこそ一般的な食材ですが、牧野博士が戦後間もない頃にオリーブを取り上げていたとは、少し不思議な感じがしましたが、江戸時代にはもう日本に入ってきていたんですね。
最後は、ドルチェをいただきましょう。
本日のドルチェは
・ティラミス
・自家製いよかんのジェラート
・桜のチーズケーキ ミルクジェラート
とありましたが、この他にさかばクンが食べたことのないドルチェを発見!
クレマカタラーナです。
クリームブリュレを冷やしたアイスプリンのような感じでとっても美味しいです。
コーヒーと一緒にいただきました。
本格ピッツァがいただけるランチですが、月イチでパスタランチをやっています。
また、夜はすべてアラカルトでのメニュー構成になっていて、近隣の農家さんが栽培したアスパラガスや、桜えびなど季節の素材を使ったお料理もオススメですよ。
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pizzeria222
練馬区東大泉6丁目47ー11
電話: 03-6882-4138
営業時間:12:00〜14:30(L.O 14:00)17:30〜21:00(L.O.20:00)
定休日:火曜・水曜
ホームページ:https://pizzeria222.crayonsite.com/
Instagram:https://www.instagram.com/pizzeria222/
キッチンカウカウハウス〜「馬鈴薯とジャガイモ」
「ロードふじみ商店街」に大泉の人たちにはよく知られている陵雲閣マンションがあります。
このマンションの1階と2階は飲食店街になっていて、タンメン専門店、インド・ネパール料理店、居酒屋、カラオケスナックなど多種多彩なテナントが入居しています。
そのどこか懐かしい光景は、地方都市の駅前にある雑居ビルのようでもあり、昭和の風情を色濃く残しています。
なので、私はこのマンションを《エモすぎるマンション》と呼んでいます(笑)
そんな陵雲閣マンション飲食街の階段を数段下った入口に素敵な洋食屋さん『キッチンカウカウハウス』(以下、『カウカウハウス』)が新たにオープンしました。
しかし、『カウカウハウス』の歴史は実に50年以上に及びます。
1970年に所沢にカウンター8席だけのお店を開店。
以後、新所沢、小手指、和光市とお店は移転。
和光市の時代では和光市役所内に『カフェ・ラ・ベル』という名前で、客席数の多い広々としたレストランを開いていたのですが、コロナ禍を経て、家族でこぢんまりとしたお店にしようと決断。
2021年7月に大泉学園に移転し、これを機に開業時の店名に戻し、再出発となったのです。
ちょっとユーモラスでかわいらしい店名ですが「カウカウ」とは、ハワイ語で「食べる」という意味。
「美味しいものをいっぱい食べて欲しい」という店主中村さんの思いが込められています。
さて、この日は石神井公園から散歩がてら、ここまで歩いて来たので喉がカラカラです。
お酒メニューは、瓶ビール、ハイボール、グラスワインがあります。
まずは、瓶ビールで喉を潤しましょう。
おっと、こちらもキリンハートランドでしたか。
ハートランドは発売当時から変わらぬ緑のエンボス瓶。
紙のラベルが貼られていないデザインはとても斬新でしたが、今でも十分お洒落です。
このデザインは、ヨーロッパの沈没船から引き揚げられたビール瓶のデザインをモチーフにしているんですよ。
ランチメニューに行く前に……
ビールのおつまみとして、カニクリームコロッケを単品で注文しました。
さかばクン、カニクリに目がないんです。
いや、タルタルに目がないって言った方が正しいかも知れません(笑)
揚げたてサクサクのカニクリにフォークを入れると、中からはベシャメルソースがとろ〜り。
自家製のタルタルをたっぷりつけていただきます。
うわ〜、カニの風味が詰まっていて美味しい。
採算取れるんですかっ!ってくらいカニ肉が入っていますよ。
ランチについてくるサラダがまず出てきました。
うわぁ~、『カウカウハウス』のサラダもいろんな野菜が盛り込まれています。
さらには、海藻のひじきも入っていて、とっても健康的です。
自家製のドレッシングは人参か、きな生姜のドレッシングか、選ぶことができます。
きな生姜とは聞き慣れない生姜ですが、熊本県宇城市小川町の海東地区で栽培されている稀少な生姜。
「きな」とは黄色のことで強い香りとフルーティーな風味が特徴です。
さぁ、ランチメニューです。
カウカウハウスのイチオシ、牛すじシチューが深い鍋に入ってドドーンと登場です。
この牛すじシチューは、 2016年、2020年のニッポン全国鍋グランプリで「金の鍋賞」を受賞し殿堂入りを果たしています。
また、日比谷公園の鍋フェス2018でも準優勝など輝かしい実績の牛すじシチューは、創業以来、大事に注ぎ足してきた秘伝のデミグラスソースでじっくり煮込まれていて、甘み・旨味・酸味が凝縮された逸品です。
シチューの中には大きな牛すじがゴロゴロといくつも入っていて、お箸で切れるほどの柔らかさにビックリでした!
このシチューには、赤ワインを頼むしかないでしょっ♫
お次は、スタミナハンバーグ
ハンバーグの1番人気は、先ほどご紹介した牛すじシチューがハンバーグにたっぷりかかったカウカウハンバーグステーキだそうですが、あえて2番人気のスタミナハンバーグをオーダーしました。
スタミナハンバーグは、ニンニクとベーコンが挽肉に練り込まれています。
それってあまり見かけないハンバーグなので、頼んでみたんです。
ナイフを入れると、今度は中からジュワーッと肉汁があふれ出してきます。
もうこのビジュアルだけで、白飯ガッツリ食べられちゃいそう(笑)
そしてハンバーグを口に運ぶと……
ガツンっ!
予想以上にニンニクのパンチが効いています。
これは、スタミナの名を冠するだけあります。
力が漲りますよ。
さて、ハンバーグの付け合わせとして欠かせないポテト。
このポテトも『植物一日一題』に登場します。
それも、「馬鈴薯とジャガイモ」という題で1題目に取り上げられているのです。
やや強引な気もしますが・・・ふたたび引用します(笑)
ジャガタライモ、すなわちジャガイモ(Solanum tuberosum L.)を馬鈴薯ではないと明瞭に理解している人は極めて小数で、大抵の人、否な一流の学者でさえも馬鈴薯をジャガイモだと思っているのが普通であるから、この馬鈴薯の文字が都鄙を通じて氾濫している。〜『植物一日一題』より
牧野博士は、巷間に流布する俗説に対して、学術的にそれらを丁寧にかつ鋭く批判していきます。
この随筆集でもジャガイモだけでなく、グミや紫陽花などの俗説を徹底的に否定しています。
博士の研究者としての情熱と信念をビシビシと感じます。
『カウカウハウス』は、イートインのほかにもテイクアウトやデリバリーにも力を入れています。
また、店主中村さんが作る手作りフルーツサンドを店頭で販売していますが、昼前には売り切れてしまうほどの人気です。
ちなみに、お店で出されるお冷やが柑橘系の爽やかな味だと思ったら、ポットにオレンジやレモンが入っているんです。
このオレンジやレモンは、フルーツサンドを作った際に出る、端切れを活用。
フードロスに配慮した環境に優しいお冷やですね。
さらに、前述の牛すじシチューは、おとなり西東京市の田無神社近くにある24時間無人販売の『冷凍グルメ』というお店で購入することができます。
ぜひ、おうちでも『キッチンカウカウハウス』の牛すじシチューを楽しんでください。
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キッチンカウカウハウス
練馬区東大泉6丁目34−28 大泉陵雲閣マンション
電話:090-6122-0496
営業時間:11:30〜15:00/17:00〜20:00
定休日:月曜日
ホームページ:https://kaw-kawhouse.shop/
Twitter:https://twitter.com/kawkawhouse
Instagram:https://www.instagram.com/kitchen_kaw_kaw/
とんかつ&海鮮 眞潮 358〜「キャベツと甘藍」
エモすぎるマンション「陵雲閣」からもう1軒、ご紹介します。
『とんかつ&海鮮 眞潮 358』(以下、『眞潮』ましお)です。
こちらも2022年11月にオープンしたばかりの新店です。
『カウカウハウス』は階段下すぐの場所ですが、『眞潮』は階段を上がって一番奥の左側にあります。
元々、都立家政でお店をやられていましたが、諸事情で急遽移転を余儀なくされ、困っていたところ、大泉にこの物件を見つけて、決めたそうです。
ようこそ、大泉学園へ\(^o^)/
「生ビール、お願いします」
『眞潮』の生ビールは、キリン一番搾り。
ハートランドより後発のブランドですが、今やキリンビールのトップブランドですね。
プファ〜
ジョッキを片手にランチメニューを眺めます。
ランチメニューは
・ロースかつランチ
・ヒレかつランチ
・ミックス海鮮フライ
・ミックスフライ
・スタミナ焼き肉ランチ
・肉ミックス
・海鮮丼
・海鮮漬け丼
・もつ煮込みランチ など
なな、なんと!
どれも税込1000円!
しかも、ごはん・豚汁・キャベツがおかわり自由なんです。
エーーーーーっ!
物価高騰にお店もお客さんも苦しむ今、こんな太っ腹なお店があるとは。
実は、取材時には980円でした。
時節柄やむなく、6月14日に20円値上げしたそうです。
いやいや、それでも十分有り難いお値段ですね〜
『眞潮』のアピールポイントは、とんかつなどで使用する豚肉が千葉県の銘柄豚「林SPF豚」であることです。
良質な穀物を中心とした飼料で育てられた林SPF豚は、臭みがなく、肉の柔らかさ、脂の甘さ、軽さに優れているのが特徴です。
今『眞潮』では、朝ドラにちなんだフェアを 開催中で、「特製肉ミックス定食」がリリースされました。
ヒレもロースもメンチカツも食べたいという欲張りな方にオススメです。
ヒレカツ
ロースカツ
メンチカツの3種で、ランチは1000円(夜は1400円)。
さらに+200円すると、メンチカツをチーズメンチにアップグレードできちゃいます。
このチーズメンチが『眞潮』の常連さんの間でちょっとしたブームになっています。
メンチの中にあるチーズが、新大久保コリアンタウンのチーズドックばりにビヨ〜〜〜ンと伸びるんです。
お客さんの間で、その長さを競い合ってるんだとか(笑)
現在の最高記録は43㎝!
さかばクンもトライしましたが、30㎝でした・・・
悔しいですっ(>_<)
さぁ、肝心のとんかつ。
ヒレもロースも柔らかく軽やか。
林SPF豚の特徴がよく出ていますが、それだけが理由ではありません。
米油を100%使用しているので、とってもヘルシーにカラッと揚がっています。
また、パン粉もわざわざ富山から仕入れるこだわり。
ザクザクしたハードな衣ではなく、サクサクッとライトな衣です。
これなら揚げ物はちょっと重たいなぁという方にも間違いなく喜ばれるはず。
次回は、お店のイチ押し、リブロースを食べたいですね。
さぁて、とんかつの”相棒”と言えば、やっぱりキャベツ。
勘の良い読者の方は、もうわかりますね。
安心してください(笑)
『植物一日一題』にも「キャベツと甘藍」の題で入ってますよ。
キャベツ、すなわちタマナを甘藍(かんらん)だというのは無学な行為で、科学的の頭をもっている人なら、こんな間違ったことはしたくても出来ない。
[中略]
すなわちキャベツを甘藍とするのは見当違いであることをよく知っていなければならない。〜『植物一日一題』より
牧野博士、ここでもかなりの熱血ぶりを発揮しています。
スタミナ焼き肉ランチ
もちろんこちらも林SPF豚を使用しています。
これは、ごはんにワンバンさせるのが一番美味しい食べ方でしょう。
「ワンバン」とは、お肉を口に運ぶ前に、ごはんの上にワンバウンドさせること。
こうすることでタレがごはんに染みこみ、白飯がいっそう美味しくなるんです。
さらにキャベツをタレにしみこませて少ししんなりさせると「無限キャベツ」の完成ですよ(笑)
最後は、海鮮丼。
まぐろ、いか、サーモン、穴子、タコ、えびがのった海鮮丼。
ごはんは、酢飯でなく白飯です。
「酢飯が良いという声と、白飯が良いという声、両方あって、悩んでます」と店長の平野さん。
たしかに酢飯派、白飯派、分かれそうですね。
さて、そもそもなんでとんかつ専門店なのに、海鮮丼なんでしょうか。
実は『眞潮』のオーナーである平野さんのご主人は、元寿司職人なんです。
だから、海鮮系もお手の物というわけ。
でも、もっとすごいのは、オーナーの平野さんは、現役の個人タクシーの運転手さん。
夜、お店に出たあと、今度はジャケットを羽織って、深夜の街へと車を走らせるのです。
とんかつ&海鮮の二刀流だけじゃなく、とんかつ&海鮮&タクシーの三刀流だったとは!!!
この日は、さかばクンが書いているブログ『喜酔人は今日も直行直帰!』でにもよく登場する私の妻ぴょんさんと、ママ友S子ちゃんの3人でお邪魔しました。
ビールのあとは、金宮ボトルを入れます。
金宮が置いてあるとんかつ屋さんって嬉しいなぁ。
炭酸水をもらい、昼間から3人でチューハイを楽しみましたが、『眞潮』は夜になると
・お刺身盛り合わせ
・トロまぐろユッケ
・たこのガーリックマリネ
・もつ煮込み
・穴子の磯辺巻き
・林SPF豚の肉味噌きゅうり など
お酒の進む一品料理が充実。
お酒を楽しんだあと、とんかつで〆るも良し。
とんかつをおつまみに飲んだあと、海鮮丼で〆るも良し。
夜の『眞潮』も楽しいですよ。
最後に、店名の「358」ってどういう意味なんでしょう?
358は、縁起の良い番号として、最近は車のナンバーでも人気のようですが、3と5と8は、風水の吉数なんだとか。
だから、その3つを合わせた「358」は最強のラッキーナンバー。
「お店もお客さんもハッピーになれるように」と店名に付けたそうです。
幸せになれる林SPF豚のとんかつ、みなさんもぜひどうぞ!
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とんかつ&海鮮 眞潮 358
練馬区東大泉6丁目34ー28 大泉陵雲閣マンション
電話:080-5685-3687
営業時間:11:00〜14:30/17:00〜21:00
定休日:月曜日
Twitter:https://twitter.com/tonkatsu_mashio
Instagram:https://www.instagram.com/tonkatsumashio/
酒蔵あっけし〜「不許葷酒入山門」(くんしゅさんもんにいるをゆるさず)
最後は、さかばクンらしく居酒屋のランチをご紹介します。
大泉学園駅南口で45年になる『酒蔵あっけし』(以下、『あっけし』)です。
テレビ番組『酒場放浪記』にも登場したことがあり、大泉学園駅前の老舗居酒屋として有名ですね。
先代のご主人は、元々「玉乃光酒造」に勤めていたそうですが、遠方にいるご親戚の会社が建てたマンションの居酒屋が数年で閉店となり、そこを居抜きでやらないかと声をかけられ、若くして「あっけし」をオープンさせました。
残念ながら、先代は十数年前に他界され、そのあとは女将さんが『あっけし』の灯りをしっかり守ってきました。
77歳の女将さん、今も毎日お店に出て頑張っています。
テーブル席と小上がりに分かれており、50名は入れるでしょうか。
個人の居酒屋さんとしては大箱です。
木のぬくもりを感じる店内。
昭和スタイルの居酒屋さんは、居心地が良くホッとします。
座敷に上がるや「とりあえずビールお願いします!」
(このフレーズも昭和ですかね・・・)
ここまで3店とも(偶然ですが)キリンビールでした。
ようやく、さかばクン推しのサッポロビールの出番がやって来ましたよ(^_^)
瓶は、黒ラベル★と赤星★の両方を揃え、生ビールは パーフェクト黒ラベル★認定店 になっています。
まさに完璧な揃いですね(笑)
『酒蔵あっけし』は、女将さんの娘さんがインスタやTwitterでランチや夜のオススメメニューをこまめに発信されています。
ある日、『あっけし』のSNSに、行者にんにくが出てきました!
おぉ、なんというタイミング!
これは絶対紹介しなければなりません。
と言うのも、行者にんにく(ギョウジャニンニク)の名付け親こそ、牧野富太郎博士なのです。
もちろん『植物一日一題』にも登場します。
なので、ランチメニューにはないのですが、ギョウジャニンニクだけはぜひ食べさせて欲しいと事前にお願いしておいたのです。
この行者にんにくは、厚岸で暮らす女将さんの妹さんから送られてきたものですが、熊の多い北海道では山菜採りも危険な作業です。
熊除けのために腰には爆竹を装着し、通った木には赤いヒモを巻いて印を付け、山中で道に迷わないようにするそうです。
そんな命懸けで採ってきた行者にんにく。
天ぷらと醤油漬けの2品を出してくださいました。
まずは、醤油漬け。
うわぁ〜、これは日本酒が欲しくなるなぁ〜
当然、『あっけし』の日本酒は、先代と縁のある「玉乃光」です。
次に天ぷら。
ひとくち噛むとサクッという音と共に行者にんにくの香りが口内にパーッと広がります。
これはビールとの相性抜群です!
「根室から取り寄せたホッケもあるので、ぜひ食べていってください」
お母さんからお店の歴史や北海道のお話しをあれこれ伺っていたら、これまた本来はランチメニューにはないホッケの開きを出してくださいました。
ホッケというと、かつては居酒屋の定番メニューのイメージがあります。
しかし、今はホッケも稀少なお魚。
以前ほど手軽に食べられなくなっています。
それが、ここまで大きなホッケの開きが大泉学園で食べられるなんて、幸せ過ぎます。
ぜひ、脂がのったホッケの開き、みなさんにも食べて頂きたいです。
ここまで『あっけし』のスペシャルメニューばかりが登場してしまいました。
ランチメニューを紹介します。
定番の定食は、
・鶏の唐揚げ
・イカバター
・麻婆豆腐 など8種類。
そのほか丼物として
・焼肉丼
・親子丼
・かき揚げ丼の3種類があります。
どれも800円から950円とリーズナブル。
その中から、豚肉とナス炒め定食をお願いしました。
定食には冷や奴とお新香、お味噌汁がついてきます。
+100円でごはんを大盛にできますが、−20円で小盛もにすることができます。
「ごはんは少なめで」
こうオーダーしがちな糖質を気にする私のような中年男性や小食の女性にとって小盛があるのは助かります。
ちっちゃなことだけど、小盛でちゃんと値引きしてくれるって、お客さんへの愛情を感じるもの。
私が入店したのは11時30分頃。
まだお客さんは1、2組とまばらでした。
しかし、12時近くになると、続々と近隣で働くサラリーマンが来店。
あっという間にほぼ満卓になりました。
どれが人気なのかとお客さんたちの注文に耳を傾けていたら、3人組のお隣さんは、私と同じ豚とナス炒め定食を3人全員が頼んでいました。
ごはんが進む「豚ナス」は、かなりの人気メニューのようです。
しかし、8割のお客さんが、席につくなり「日替わり!」とオーダーしていました。
『あっけし』の日替わりランチは、魚料理 + 一品料理の構成になっていて、この日は、鮭の塩焼き + ちくわ天でした。
お店のインスタを見ると
・鯖焼 + 肉ニラもやし炒め
・秋刀魚の開き + 北海じゃがコロッケ
・鰆の照焼 + 肉豆腐 など
日替わりランチの豊富なバリエーションがよくわかります。
こんな栄養バランスの取れた日替わりランチが、税込800円でいただけるなんて。
懐に優しく、ぺこぺこのお腹は満たされます。
「夫がサラリーマンだったから、お財布事情がわかるのよ。いろいろ仕入れ値が上がって厳しいけど、この値段をキープしたいんです」
やっぱり、お客さん思いの素敵なお店ですねぇ〜
こういう思いが伝わっているからこそ、45年続いているんですね。
でも、コロナ禍でお店を休むことが多くなり、女将さんはこれまでのペースやリズムがすっかり狂ってしまっそうです。
「手が思うように動かなくなってね・・・」と嘆いていました。
しかし、「50年まであと5年は、しっかりお店を頑張りたい」と力強くおっしゃっていました。
おっとあぶない。
『植物一日一題』を忘れるところでした。
「不許葷辛酒肉入山門」(くんしゅさんもんにいるをゆるさず)という題に、前述のギョウジャニンニクが登場します。
各地で寺の門に近づくと、そこによく「不許葷酒入山門」と刻した碑石の建てあることが目につく。この葷酒とは酒と葷菜とを指したものである。また時とすると「不許葷辛酒肉入山門」と刻してあるものもある。この戒めは昔のことであったが、肉食妻帯が許されてある今日では、もし碑を建てれば、多分その碑面へ「歓迎葷酒入山門」と刻するのであろうか。時世が違って反対になった。〜『植物一日一題』より
「不許葷辛酒肉入山門」とは、ニンニクやニラ、ネギのような臭気の強い野菜は他人を苦しめるとともに自分の修行を妨げ、酒は心を乱すので、これを口にしたものは清浄な境内に入ることを許さないという意味です。
つまり、昼から行者にんにくでちょい飲みを楽しむような私は、昔ならば禅寺に立ち入ることが許されないわけです。
しかし、牧野博士は「今日では・・・(略)・・・『歓迎葷酒入山門』と刻するのであろうか。時世が違って反対になった。」とユーモアと皮肉を織り交ぜ記しています。
高知県佐川町の「岸屋」という酒造業を営む家に生まれた牧野博士ですが、お酒は嗜む程度だったそうですよ。
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酒蔵あっけし
練馬区東大泉5丁目41ー13
電話: 03-3978-0032
営業時間:11:00〜14:00/15:00〜22:00 ※日曜・祝日はランチ営業なし
定休日:月曜日
Twitter:https://twitter.com/sakaguraakkeshi
Instagram:https://www.instagram.com/sakaguraakkeshi0032/
牧野記念庭園に行ってみよう!
みなさんは、牧野記念庭園に行ったことがありますか?
私は小学生の頃に何度か足を運びましたが、私の周辺には「そんな庭園があることすら知らなかった」「まだ行ったことがない」「牧野富太郎って誰?」という区民が意外と多くて驚きました。
冒頭サムネイルの画像は、牧野記念庭園にある博士の胸像です。
その胸像の下に生えている笹に注目してください。
これは博士が命名した「スエコザサ」です。
苦労をかけた奥様へ感謝の気持ちを込めて、寿衛子という奥様の名をつけたのです。
これから『らんまん』もさらに盛り上がることでしょう。
ぜひ、牧野記念庭園を訪れ、大泉学園で美味しいランチを楽しんでください!
練馬区立牧野記念庭園
練馬区東大泉6-34-4
電話:03-6904-6403
ホームページ:https://www.makinoteien.jp/
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石神井公園を中心とした西武線沿線の美味しいお店の情報は・・・
さかばクンが参加しているブログ『喜酔人は今日も直行直帰!』を参考にしてみてください。
▶https://kiyotonr.blogspot.com/
◆さかばクンから5つのお願い
1.未成年者の飲酒は法律で禁止されています。20歳になるまでお待ちください。
2.記事の内容やお料理の感想は、あくまでさかばクン個人の感想です。
3.飲み過ぎ注意。お酒は適正な量を楽しみましょう。
(⇧さかばクンに言われたくないわっ!って突っ込まれそうですが・・・・・・)
4.メニューの内容・価格は取材時のものです。
もしかすると皆様が来店されたときにはメニューにないかもしれません。
5.営業日や営業時間が変更になることがあります。
お店のSNSなどご確認のうえ来店してください。
さかばクン(酒場ブロガー)
石神井生まれ石神井育ちのアラフィフ親父。
都内の銭湯・サウナを巡りながら、夜はどこぞの酒場にふらっと出没。
居心地の"酔い"カウンターで旨し日本酒をあおりながら、なかなか当たらない競馬予想に花を咲かせ、美味し肴をつまみながらGIANTSについて熱く語っています。